東大差し替えの成功者が語る、差し替え受験生の学習ペース

ドイツ語
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この記事は主に東大の差し替え受験・共通テストのドイツ語受験を考えている人を対象としています。まだまだ「大学受験のドイツ語」というジャンルでは、予備校なども手を付けておらず情報自体が少ないため、学習順序のような記事も必要であると考えました。

1,単元

オススメの学習順序を下の表にまとめました。英語とは異なるような単元を太字にしました。

学習順序
  • 2か月
    【序盤】

    ・sein動詞(英語:be動詞)、haben動詞(英語:have動詞)
     →規則変化動詞→不規則変化動詞
     …動詞の現在形ですら不規則なものが一定数はあります(英語ならhave→hasだけなのに)
    名詞の性の概念…単語学習のためには絶対に必要なので、いち早く見ておく必要があります。
    の概念(1~4格)…慣れるまでに時間がかかるため、早めから着手しておけば十分に慣れに時間をかけることができます
    ・人称代名詞など(dieser型,mein型など)
    ・疑問詞
    ・名詞の複数形(英語より圧倒的に不規則なものが多い)
    ・数詞

  • 2か月
    【中盤】

    ・動詞の不規則な過去形と過去分詞を覚える…いずれ頻用するものなので、確実に覚えておきたい
    ・接続詞と定型後置…英語の感覚では間違えやすい要注意項目
    ・形容詞(格変化名詞化、比較)…格と修飾する語の名詞の性によって変化するところが難しいので、自然に語尾変化ができるように練習が必要。
    ・助動詞…ここら辺から複数ある動詞系列の並べ方が複雑です。
    ・zu不定詞(英語:to不定詞)
    ・動詞の各時制(過去形、未来形、完了形)…完了+助動詞となってくると混乱します。
    命令形
    分離動詞再帰動詞
    ・受動態

  • 1か月
    【終盤】

    ・関係代名詞…ここでも定型後置の考え方が活躍。
    ・指示代名詞
    ・分詞
    非人称動詞…日本語や英語から考えると奇妙に感じる文章があります
    接続法1式(引用など)、接続法2式(非現実など)…英語でいう間接話法とif文で用いられますが、ドイツ語では動詞の形がまた別のものになります。

注意すべき単元を抽出します。

単元注意点
日本語でいう「が」「の」「に」「を」が多くの場合、1格・2格・3格・4格に該当するような概念です。
形容詞の格変化にもつながる重要な内容ですので、自然に語尾が頭の中で出てくるようにしましょう。
名詞の性すべての名詞に、「男性」「女性」「中性」という属性がついて、それによって定冠詞や名詞を修飾する形容詞の語尾などが変化するため、面倒ですが覚える必要があります(一部のみ規則あり)。
定型後置副詞節(~するとき、~するので、など)や関係代名詞などの中で、動詞が一番最後に(!)来ること。
分離動詞英語に慣れているとかなり不自然に感じる語順になりますので、分離動詞に語順に慣れればドイツ語にもかなり馴染んだと言えるでしょう。

2,時期

大まかな年間計画

1で述べた単元を、夏休みの終わり(9月末)までに『マイスタードイツ語』などで一通り終わらせられると理想的です。しかし、それは文法のことであり、単語は常に増やしていくようにしましょう(名詞の性とセットで覚えると後々役立ちます)。
秋からは、問題集のn周目をやりつつ、過去問(『ドイツ語、もっと先へ』)に入っていけるとよいでしょう。また、浪人の方は前に受けた時の外国語の問題冊子の後ろにもついています(解答はおそらく見つかりませんが)。なお、2021(令和3年),2022(令和4年)度の差し替えドイツ語の問題、解答解説は以下の記事になります。

【2021】東大差し替えドイツ語を差し替え成功者と見る
以前に2022年の東大差し替えドイツ語の解説記事を書きましたが、予想よりは見て下さる方が多かったため、2021の分も解説していきます。差し替えドイツ語2022年についての詳細は以下の記事もご参照ください。問題...
【2022】東大差し替えドイツ語を差し替え成功者と見る
2022年度の東大差し替えドイツ語の解答と解説を書きます。

ただし、共通テストをドイツ語で受験する方は、東大とは別に過去問を解く練習が必要です。なぜなら、東大の差し替え問題では和訳、文法のみで済むのに対して、共通テストでは読解発音アクセントの問題なども入ってくるからです。
参考までに2022(令和4年)度の共通テスト本試験のドイツ語の解説は以下の記事になります。

【2022本試】共通テストドイツ語を差し替え成功者と見る
共通テスト対策の参考書も一般の科目であれば星の数ほど出回っておりますがドイツ語はほぼ存在しないため、共通テストドイツ語を実際に解いてみて私の解いている感覚を交えて解説を進めていくことにより、ほぼ同じ立場で一緒に勉強していきます。
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