ドイツ語の冠詞類・形容詞の格変化を視覚を用いて覚える【初心者必見】【一部有料】

ドイツ語受験
この記事は約7分で読めます。

英語で「形容詞」というと、be動詞の後ろに付けて状態を説明(「叙述用法」と言うらしい)したり、名詞の前にそのまま付けて性質を補足(「限定用法」と言うらしい)したりできるような「簡単な道具」(中1で学習)に過ぎませんでした。また「冠詞」と言えば名詞の前にthe, a/anをつけるだけの、中1のしかも最初の方で登場した超基礎項目です。
しかし、ドイツ語では違います。

形容詞

上の文章で「そのまま」という部分を太字にしましたが、それがドイツ語の名詞を修飾する形容詞で問題になってきます。どういうことかというと、名詞を修飾する際には名詞の性(4種)や、名詞の働きによる格変化(4種)が関わってきます。つまり4×4=16通りの変化が出てきます。しかも、名詞には冠詞[類]が付きもので定冠詞型・不定冠詞型・冠詞類無しによって3つの場合に分かれるので、名詞に付く用法では4×4の表が3つという重い構成になります。

この記事では、冠詞類・形容詞の格変化という一見覚える分量の多そうな項目を、一覧しただけで全体を見渡せるような印象に変えます。
最終目標は形容詞の格変化ですが、冠詞類の変化も似たような過程を経て身に付けるものでかつ、一緒に登場することがほとんどのため、同じ記事にまとめました。
必要な前提知識は「der, die, das」の定冠詞の変化のみです!

冠詞類

冠詞類について

「der, die, das, die」で有名な定冠詞(英語でのthe)や「ein, eine, ein」の不定冠詞(英語でのa/an)の他にも、不定冠詞と同様の変化をする不定冠詞型、定冠詞と大部分は同様の変化をする定冠詞型があります。
どのようなものがあるか表にまとめておきます。

変化
定冠詞型「こ(そ)あど言葉」:dieser, (der,)jener, welcher
各・全:jeder, aller
他:mancher(多くの), solcher(そんな) など
不定冠詞型不定冠詞:ein
否定冠詞:kein
所有冠詞:mein(私の)など

冠詞類の変化について

定冠詞derの変化は冠詞類の学習に入るよりも前に(というよりもドイツ語のほぼ最初に)覚えたかと思いますので、
・定冠詞der→定冠詞型→不定冠詞型
での変化表の相違を抑えることにより、暗記量を減らす工夫ができます。

相違の抑え方としては、
どこのマス
どのように変わっているのか
に注目して見ていき、最終的には冠詞類を使う場面で、
名詞の性を判断して
②頭の中で表の該当するマスがすぐに光るようになり
マスに入っている語尾を取り出せる
ようにしましょう。

今回の形容詞の格変化というテーマからは逸れますが、他の記事で触れるタイミングも無さそうなので、この場を使ってそれぞれの変化表も掲載しておきます。まずは、学習の初めの方で嫌でも暗記させられる定冠詞の変化表です。

m:男性f:女性n:中性pl:複数
1derdiedasdie
2desderdesder
3demderdemden
4dendiedasdie
定冠詞そのもの
タイトルとURLをコピーしました