東大に入学しても文1、文2、理3以外は「進学選択」(通称: 進振り)のために、受験勉強の延長のようなことを強いられることはご存じでしょうか?
そんな世界では人気分野に行くためには高得点が必要となりますので、教養学部の理想から切り離して、成績という現実にどう対処するか、現実に打ち勝った医進成功者が伝授します。
進学選択(進振り)の現実
簡単に言うと、入学後1年半の教養課程の成績順に2年2学期から専門的に学びたい学科を選ぶことのできる制度です。
公式には「成績評価の高低のみに拘泥するのではなく、みずからが真に関心のある学問分野は何かを真剣に考え、それにもとずいて後期課程の学部・学科等を志望してください。」(履修の手引きから引用)とあり、まるで進みたいと思った進路に思い通り進めるような印象を与えますが、所詮きれいごとです。なぜそうなるかというと、全学科の合計募集人数が東大1学年の人数ギリギリで、需要のある分野に多く振り分けられていないことが原因で、点数に拘らざるを得ない状況の放置が良くないのですが、これ以上は別の機会に述べます。
まず行うべきことは
- どのような学問分野に進みたいか、大まかに考えておく
- それに該当する学科に進むのに必要な点数を確認しておく
これを決めておくことにより、希望学科に落ちたり、反対に過度に勉強し過ぎて他の活動ができなくなったりするという事態を避けることにつながります。とはいえ、高校生のうちに学科を決定することは避け、大学の勉強内容から希望学科を決めたいという理由で東京大学に来た学生もいるので、上で挙げたことは、1年の夏休みぐらいまでに大まかに希望の分野決められれば良いと思います。それでも今後潰しがきくような点数が取れるようにはしておきたいところです。
理系であれば、情報系・医学科は需要が高いにもかかわらず少ない人数しか割り振ってないため、高い点数が要求され、どうしても点数の高低に拘泥する部分が出てきますので、戦術を立てる必要があります。
進振り高得点の戦術
極力登校日が少なくなるように時間割を組む(特に2S)
手間・時間・金が余計にかかる対面授業がほとんど復活してしまった中でも良い結果を出すためには、時間割を上手く組んで登校日を減らし、捻出した時間で試験対策を万全にするという戦術が有効です。
とは言っても登校しなくてもよくする方法は、特定曜日(=必修科目などで出席が必要ない曜日のいずれか)の履修を止める以外にもあります。
- 登校しないと決めた曜日の授業の情報を誰かから貰う(Driveを探す、協力者を見つける、情報を買い取る・交換する)。
- ごく少数のオンデマンド公開のある授業を狙う。
この作戦は必修科目が激減する2S(2年生1学期)で効果が大きいです。特に文系では必修は0になりますので、尚更曜日を固めるということは重要です。