教材は学習する上で意欲や方針を定める重要な要素となります。分かりにくい本では途中で折れてしまうし、その反対に内容が薄い本ではドイツ語が身に付く実感がわかないため、適度な難度の教材を選ばなければなりません。語学学習のスタートは教材選びから始まっているといっても過言ではありません。
単語帳
・新・独検合格 単語+熟語1800
よくある「単語帳」です。品詞ごとに単語とその意味がABC順に並んでいて、動詞には一文の例文が付いている構成です。英語学習の単語帳でターゲットが使いやすかった人は、こちらがおすすめです。
・新独検対策4級・3級必須単語集
こちらは、例文を中心に、例文に含まれる単語も覚えていける、初心者には一番おすすめの単語帳です。英語学習の単語帳で、速読英単語(速単)、DUOのような文章と一緒になっているものが使いやすかった人は、こちらがおすすめです。
・頻出順ドイツ語1200単語 (絶版,仮面元の大学図書館で発見)
基本単語でありつつも上の単語帳でわずかに漏れがあった単語をこちらでチェックしました。レイアウト的にはいまいちでしたが、センタードイツ語を扱った本はこのぐらいしか見当たりません(センタードイツ語で狙われる会話表現など)。こちらは、1800と同じく品詞別ABC順の構成で、すべての単語に一文の例文が付いていました。
※絶版になった本でも「復刊ドットコム」でリクエストしてみるのもよいでしょう!
文法書
・マイスタードイツ語コース [文法]
初心者向けの文法教材です。ドイツ語界では名の知れた関口先生が柔らかい語り口で、丁寧に文法を教えてくれる本です。
初心者向けとはいえ、決して内容を削っているようなものではなく、一通り必要になる文法が扱われているので、長い間安心してお使いいただけます。
・ドイツ語練習問題3000題
文法の演習用問題集です。一部、難しい単語が問題中に含まれているところがありますが、適宜辞書や携帯で検索して覚えてください。また和訳部分に「~してくれたまえ。」「~するのかい?」などの古い表現があり、著者の生きていた頃の「時代」を感じます。
・必携ドイツ文法総まとめ
高度な文法を調べるのに用いる辞書的な扱いです。表現が堅めで字が小さいですが、本格的な内容です。この巻末についている不規則動詞変化表はすべてのものが掲載されていて、この表を印刷するなりしてすべて覚えることができれば、動詞に関しては大部分の対策ができます。
リスニング
ドイツ語検定の対策や、会話の実践では聞き取れないと、それに対する答えが出てきませんので、同時に勉強していくのが重要です。
・耳が喜ぶドイツ語
A5版0.5~1ページ分の内容のある文章が付属CDとともに、STEP1(全50講)耳慣らし、STEP2(全36講)強化訓練、STEP3(全20講)ステップアップ、というようにレベル別に順番に出てきます。
はじめは文章を見ながらCDの音を追っていけるようにした後、本を閉じてCDの音のみで理解、復唱できるか試す方法がおすすめです。
文章の内容はドイツにまつわるもので構成されていて、ドイツの食べ物や生活文化、歴史まで幅広く知ることができることもおすすめです。
独検2級を取得した私からすると、独検2級ではSTEP1のみで充分な点数が取れました。それ以降は準1級や1級レベルにちょうど良いです。
用途別おすすめ度
私が使ってきた参考書の、各用途における役立つ度合いを表にまとめました。
ドイツ語検定(2級) | 受験(共通テスト) | 受験(東大二次) | 実践会話 | |
単語+熟語1800 | ○ | ○ | ○ | △ |
4級・3級必須単語 | ○ | ○ | ○ | ○ |
頻出順1200 | △ | ◎ | ○ | △ |
マイスター文法 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
練習問題3000 | ○ | ○ | ◎ | |
必携ドイツ文法 | ○ | △ | △ | |
耳が喜ぶドイツ語 | ○ | ○ | ◎ |